【わたしたちの国、日本では、ようやく2016年11月に可決された入管法改正により、外国人が介護福祉士として就労することが全面的に解禁され、介護現場に外国人の技能実習生を世界中から受け入れることが可能になりました。
今後、東南アジアを中心に海外実習生を日本に迎え入れる活動がより活発になっていくことが予想されていますが、私たちエーエルジェイは東南アジアの中でも特に精通しているミャンマーの介護の実態を調査するべく、およそ1年程前より各施設を訪問し、施設環境の確認や介護教育のレベル、ミャンマー人の文化や特性など現地視察の活動の中、実際の目で見て確認して参りました。
そのCSR活動の中、今回訪れた、ミャンマー最大の都市ヤンゴン南部のタンリン郡区にある「Thabarwa Meditation Center(タバワ瞑想センター)」は、高齢者、ホームレス、孤児、保護者のいない病人や障害者など、センター設立者のSayadaw U Ottamasara氏は、宗教、国籍、犯罪者など、過去の経歴は一切は問わず、助けを求める人々を全て受け入れ、自ら実践して仏陀の教えを説いて活動している大変、徳の高いお方です。
ミャンマーは世界最大の寄付大国です。
(世界寄付指数 1位ミャンマー、2位アメリカ、114位日本※英国チャリティ団体 Charities Aid Foundation(CAF) 2015年調査)
国民の9割が功徳を積むために、日常的に何らかの寄付(僧侶へのお布施を含む)をしており、ミャンマー人のほとんどは身分、年齢、性別に関係なく、他人に自らの持ち物(財産、労働力、食べ物など)を他人へ分け与えることをいとわず、またそれは仏教徒であることの誇りある行為と考えられています。
日本は人口減少・少子高齢化による労働人材不足から、海外の労働力に頼らざるを得ない時代に突入しました。ですが、私たち日本人は、ただ人が足りないから補充するという先進国特有の上から目線の考えが目につきます。相手(現地)の現状や課題を知り、先に相手を助ける(与える)所から始められる活動でなければ、決してWinWinの関係など築けないのではないかと考えています。
両国の発展を願い、双方に利益をもたらす関係を築いていくため、私たちエーエルジェイのCSR活動は、まずは小さなことでも先に与えるところから始めていける真の活動となるよう心がけていきます。